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マルクス経済学 市場理論の構造と転回
マルクス経済学 市場理論の構造と転回

SGCIME(マルクス経済学の現代的課題研究会)編

均衡論批判、モデル論批判を基軸に、歴史的に大きく展開する市場の構造をリアルにかつ理論的に描出する。
『資本論』批判をいとわず、柔軟で自由なマルクス経済学の現在!

  • A5判/上製/282頁
  • ISBN978-4-905261-47-6
  • 本体3800円+税
  • 初刷:2021年3月1日

編者の言葉

本書は、資本主義における市場にまつわる諸論点を取り扱い、その理論的な再検討を図ったものである。……こんにち資本主義社会の歴史的転換が認められるとすれば、それはまずもって市場理論にまで遡り、最も根源的なレベルで転換を受け止め理論化する必要がある。『市場理論の構造』に敢えて「転回」の語を付加し、書名とする所以である。
(本書「はしがき」より)

目次

  • はしがき:江原 慶・大黒弘慈
  • 第1章 労働価値説再考:岡部洋實
  • 第2章 価値の知覚の比較学:江原 慶
  • 第3章 貨幣生成論の再検討:吉村信之
  • 第4章 価値形態と現代の不換銀行券制度:泉 正樹
  • 第5章 C. エンダービーの経済学説――計算貨幣論、倉庫銀行論、国定貨幣論:結城剛志
  • 第6章 J. ステュアート貨幣論と商業の原理:塩見由梨
  • 第7章 資本概念の再検討:清水真志
  • 第8章 市場機構論から市場組織論への転回:柴崎慎也

編者

SGCIME (The Study Group on Contemporary Issues and Marxian Economics)
マルクス経済学の現代的課題研究会。1998年5月発足。原理論から現状分析、学説史・思想史に至るまで、マルクス経済学に関する幅広い諸問題を扱う。これまでの刊行実績に、全9巻10冊の「グローバル資本主義」をテーマとした学術書シリーズ(御茶の水書房、2016年3月完結)や、全2巻『グローバル資本主義の現局面』(日本経済評論社、2015年12月)などがある。

執筆者(執筆順)

  • 江原 慶(えはら・けい)1987年生 大分大学経済学部准教授
  • 大黒弘慈(だいこく・こうじ)1964年生 京都大学大学院人間・環境学研究科教授
  • 岡部洋實(おかべ・ひろみ)1954年生 北海道大学名誉教授
  • 吉村信之(よしむら・のぶゆき)1968年生 信州大学経法学部准教授
  • 泉 正樹(いずみ・まさき)1975年生 東北学院大学経済学部教授
  • 結城剛志(ゆうき・つよし)1977年生 埼玉大学大学院人文社会科学研究科教授
  • 塩見由梨(しおみ・ゆり)1991年生 東北学院大学経済学部講師
  • 清水真志(しみず・まさし)1970年生 専修大学経済学部教授
  • 柴崎慎也(しばさき・しんや)1984年生 北星学園大学経済学部講師