教職みちくさ道中記 森岡孝二(関西大学名誉教授)著

長時間労働、過労死・過労自殺など今日の労働と雇用をめぐる諸問題と企業の社会的責任に鋭く切り込み、研究と社会運動を精力的に展開してきた著者の初のエセー集。
- 四六判/上製/320頁/カラー刷
- ISBN978-4-905261-16-2
- 本体1800円+税
- 初刷:2014年3月31日
著者の言葉
目次
- T 気まぐれバーディング
- U 単身遊学:ロンドン便り
- V ニューヨーク通信
- W 会社ウォッチング
- X ブックレビュー
- Y 働き方講座
著者
森岡孝二(もりおか・こうじ)
- 1944年3月24日 大分県大野郡大野町(現在・豊後大野市)に生れる
- 1962年4月 香川大学経済学部に入学
- 1966年3月 香川大学経済学部を卒業
- 1966年4月 京都大学大学院経済学研究科に入学
- 1969年9月 京都大学大学院経済学研究科博士課程を退学
- 1969年10月 大阪外国語大学助手、のち講師
- 1974年4月 関西大学経済学部講師
- 1976年4月 関西大学経済学部助教授
- 1983年4月 関西大学経済学部教授
- 1986年6月〜1992年7月 基礎経済科学研究所理事長
- 1996年2月 〜2014年8月 株主オンブズマン代表
- 1998年4月 〜2001年3月 経済理論学会代表幹事
- 2004年10月 〜2006年9月 関西大学経済学部長
- 2006年9月〜2013年7月 働き方ネット大阪会長
- 2010年3月〜2018年8月 大阪過労死問題連絡会会長
- 2011年3月 関西大学を定年退職
- 2011年4月 関西大学名誉教授,引き続き特任契約教授として教鞭をとる
- 2013年7月〜2018年8月 NPO法人働き方ASU-NET代表理事
- 2014年3月 関西大学を退職
- 2015年5月〜2018年6月 過労死防止学会代表幹事
- 2018年8月1日 死去
- 『独占資本主義の解明:予備的研究』(新評論,1979年(増補新版1987年))
- 『現代資本主義分析と独占理論』(青木書店,1982年)
- 『企業中心社会の時間構造:生活摩擦の経済学』(青木書店,1995年)
- 『日本経済の選択:企業のあり方を問う』(桜井書店,2000年)
- 『働きすぎの時代』(岩波新書,2005年)
- 『貧困化するホワイトカラー』(ちくま新書,2009年)
- 『強欲資本主義の時代とその終焉』(桜井書店,2010年)
- 『就職とは何か:まともな働き方の条件』(岩波新書,2011年)
- 『過労死は何を告発しているか:現代日本の企業と労働』(岩波現代文庫,2013年)
- 『教職みちくさ道中記』(桜井書店,2014年)
- 『雇用身分社会』(岩波新書,2015年)
- J.B.ショア『働きすぎのアメリカ人:予期せぬ余暇の減少』(窓社,1993年)
- J.B.ショア『浪費するアメリカ人:なぜ要らないものまで欲しがるのか』(岩波書店,1993年)
- J.A.フレーザー『窒息するオフィス 仕事に脅迫されるアメリカ人』(岩波書店,2003年)
- J.M.ホジソン『経済学とユートピア』(ミネルヴァ書房,2004年)
- D.K.シプラー『ワーキング・プア:アメリカの下層社会』(岩波書店,2007年)
- J・B・ショア著『プレニテュード:新しい〈豊かさ〉の経済学』(監訳)(岩波書店,2011年)
本書は退職を機にこの四半世紀に書き溜めた雑文をエッセイ集として編んだものです。
「気まぐれバーディング」、「単身遊学」、「ニューヨーク通信」「会社ウォッチング」、「ブックレビュー」、「働き方連続エッセイ」の6章からなっています。