- グローバル資本主義と日本経済 鶴田満彦著
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2008年世界経済恐慌
グローバル資本主義の変容
低落する日本経済「100年に一度の危機(クライシス)」をどう視るか?
理論的・実証的に分析して、望ましい経済社会システム構想を提起する。
四六判/上製/352頁
ISBN978-4-921190-58-3
本体2400円+税
発行
初刷:2009年5月18日 - 著者の言葉
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本書は、いわゆるグローバル資本主義の暴走が、世界金融危機を媒介としていかにして今日の世界経済恐慌をもたらしたか、さらに恐慌自体がいかにグローバル資本主義を変容させつつあるかを理論と実証をつうじて明らかにしようとするものである。
(鶴田満彦)
- 目次
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序論 グローバル資本主義と2008年世界経済恐慌
- 世界金融危機から世界経済恐慌へ
- 急低落する日本経済
- グローバル資本主義の変容
- ポスト不況の経済社会システム
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第1部 グローバル化とその変容
- 第1章 グローバリゼーションとは何か
- 第2章 グローバリゼーションと国民経済
- 第3章 グローバリゼーションの経済学問題
- 第4章 金融資本再考
- 第5章 現代資本主義の変容と多様性
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第2部 現代国家の危機と将来
- 第6章 現代国家の危機
- 第7章 現代国家の将来
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第3部 日本経済の低迷と再生
- 第8章 バブル崩壊と90年代不況
- 第9章 90年代不況の示すもの
- 第10章 グローバリゼーションと日本型資本主義
- 第11章 激動の世界経済-グローバル化の変容と日本経済
- 第12章 日本経済の低迷と再生
- 終章 望ましい経済システムを求めて
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序論 グローバル資本主義と2008年世界経済恐慌
- 著者
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鶴田満彦(つるた・みつひこ)
1934年8月,中国東北ハルビン市に生まれる
主要著作
1954年3月,開成高等学校卒業
1958年3月,東京大学経済学部卒業
1963年3月,東京大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学
1963年4月,立正大学経済学部専任講師(1965年3月まで)
1965年4月,中央大学商学部助教授(1972年3月まで)
1972年4月,中央大学商学部教授(2005年3月まで)
2005年4月,中央大学名誉教授
現在,中央大学名誉教授,経済学博士,財団法人政治経済研究所監事,日本キューバ友好協会理事長,日本経済学会連合理事- 『独占資本主義分析序論』(有斐閣,1972年)
- 『現代日本経済論』(青木書店,1973年)
- 『現代政治経済学の理論』(青木書店,1977年)
- 『日本資本主義の展開過程』[二瓶敏と共編](大月書店,1981年)
- 『経済学』[置塩信雄・米田康彦と共著](大月書店,1988年)
- 『入門経済学[新版]』[編著](有斐閣,1990年)
- 『現代経済システムの位相と展開』[編著](大月書店,1994年)
- 『グローバル化のなかの現代国家』[渡辺俊彦と共編著](中央大学出版部,2000年)
- 『現代資本主義』[北原勇・本間要一郎と共編](有斐閣,2001年)
- 『現代経済システム論』(編著([日本経済評論社,2005年)
- 『グローバル資本主義と日本経済』(桜井書店,2009年)
- 『全球化資本主義与日本経済』(張迪訳、社会科学文献出版社,2013年)